pinky:st

ぶらりふたり旅
2004.9.19 ココロとよしこ復讐のふたり旅

「……で、いきなり晩御飯なんだね」

「萌のことは散々撮ってたのにね」

いや、忘れてたわけじゃなくてね。弟が携帯貸してくれなかったんだよぅ。

「それだけ萌ばかり撮ってたってことでしょ?」

う……ごめん、鬼太郎先輩。

「鬼太郎じゃなーい!! 大体、今はよしこと髪型交換してるでしょうが!」

「まあまあ、ココロちゃん、怒らない起こらない。それより、どうして箸置き撮ってるかの方がボクは気になるんだけど……」

……すまん。正直、ネタがないんだよ。

「で、何?」

何と申されましても……。

「何でこんなもん背景にしなきゃなんないのよ」

「え、いんじゃない。これはこれで。ほら、サイズ比較みたいだし」

「よくない! ネタ切れだからって、萌と待遇違いすぎない?」

「待遇って……萌ちゃんはひどい目にあってただけのような……」

「萌ちゃんに聞いてはいたけど、鉄板の近くは熱いよ……」

耐えろ、よしこ。それでこそ男だ。

「ボクは男じゃないよ~」

ほら、一人称、一人称。
私、パッケージ見るまで君の一人称がボクだなんて知らなかったから、ちとショックだったんだよ。

「それより早く、鉄板どかしてよぅ」

「晩御飯に唐揚とは、また重いものを……。胃にもたれるよ、もう若くないんだし」

うるさい。

「あー、図星? 頼んでから後悔しても遅いと思うんだけど」

うるさい。うるさい。うるさーい。
共食いして何が悪い。鳥は鳥野の体を作るのよ。

「ねえよしこ、弟さんのざるそばのは美味しそうだよね」

「あ、いいねえ、ココロちゃん。ボクもあれなら食べたいな」

……ごめん、謝るから無視しないで……。

弟の夏休みが終わりとのことで、家族総出で送りに行った帰りのこと。
とはいえ、ピンキーさんの出番が少なかったのは、ほぼ車での移動時間ばかりだったから。
おとんは初めての光景なので面白そうに見てたけど、既に二度目の弟とおかんは呆れ顔……。とはいえ、2枚目の背景を作ったのは私じゃなくおかんだったり。
ところで、ピンキーさんたちの口調、パッケージ裏を見つつ適当に書いてるので、本人とはちょいと違うかも。

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