pinky:st
ぶらりふたり旅 |
|
「……で、いきなり晩御飯なんだね」 「萌のことは散々撮ってたのにね」 いや、忘れてたわけじゃなくてね。弟が携帯貸してくれなかったんだよぅ。 「それだけ萌ばかり撮ってたってことでしょ?」 う……ごめん、鬼太郎先輩。 「鬼太郎じゃなーい!! 大体、今はよしこと髪型交換してるでしょうが!」 「まあまあ、ココロちゃん、怒らない起こらない。それより、どうして箸置き撮ってるかの方がボクは気になるんだけど……」 ……すまん。正直、ネタがないんだよ。 |
|
「で、何?」 何と申されましても……。 「何でこんなもん背景にしなきゃなんないのよ」 「え、いんじゃない。これはこれで。ほら、サイズ比較みたいだし」 「よくない! ネタ切れだからって、萌と待遇違いすぎない?」 「待遇って……萌ちゃんはひどい目にあってただけのような……」 |
|
「萌ちゃんに聞いてはいたけど、鉄板の近くは熱いよ……」 耐えろ、よしこ。それでこそ男だ。 「ボクは男じゃないよ~」 ほら、一人称、一人称。 「それより早く、鉄板どかしてよぅ」 |
|
「晩御飯に唐揚とは、また重いものを……。胃にもたれるよ、もう若くないんだし」 うるさい。 「あー、図星? 頼んでから後悔しても遅いと思うんだけど」 うるさい。うるさい。うるさーい。 「ねえよしこ、弟さんのざるそばのは美味しそうだよね」 「あ、いいねえ、ココロちゃん。ボクもあれなら食べたいな」 ……ごめん、謝るから無視しないで……。 |
|
弟の夏休みが終わりとのことで、家族総出で送りに行った帰りのこと。 とはいえ、ピンキーさんの出番が少なかったのは、ほぼ車での移動時間ばかりだったから。 おとんは初めての光景なので面白そうに見てたけど、既に二度目の弟とおかんは呆れ顔……。とはいえ、2枚目の背景を作ったのは私じゃなくおかんだったり。 ところで、ピンキーさんたちの口調、パッケージ裏を見つつ適当に書いてるので、本人とはちょいと違うかも。 |